会社員をしていると、定期人事というイベントがあります。
そのイベントによって、ある日突然部下を持つポジションになる事は私も何度か経験しました。
今回は、その時に感じた不安を少しでも解消できる様な情報をお伝えします。
結論をお話すると、私はこの方法を使って部下(メンバー)の力を引き出す事に成功しました。

初めて部下を持つ不安
私が部下を持つポジションに初めてなったとき、こんな不安を持っていました。
「部下とコミュニケーションってどうやって取るのがいいんだろう?」
「このチームをまとめられるか不安だ」
「そもそも、上司(リーダー)として認められるかも不安」
「会社から求められる成果を出せるチームになるだろうか」
「不安だけど、今から分厚い本を読む時間も余裕もないし・・・」
「具体的に今日から始められる行動を誰か教えてくれないだろうか」
もし、一つでも共感できる内容があれば、きっとこの情報はあなたの力になると思います。
直近でも、組織開発で協力をした会社で、こんなメンバーからの挑戦を引き出しました。
「お店のメニュー表を自分の手でもっと良いものにしたい」
「お客様を増やす為に、こんな取り組みにチャレンジしてみたい」
「自分の得意なことをチームメンバーにも教えてあげたい」
「このゲームを作る上で、こんな要素を盛り込みたい」
自分で実際に成果を上げた方法なので、良かったら目を通して見てください。
今日の情報であなたと達成したいこと
✅部下が挑戦することにブレーキをかけなくなる
✅部下が大事にしていることを教えてくれる
✅メンバー同士が自分の弱みを仲間に見せ合える
✅チームの議論が活発になる
✅成果を出すための土台を築ける
こんな成果を達成したいと思います。
ひとつでも欲しいものがあったら、ぜひお付き合いください。
この成果を手に入れるために、次の章でお話する具体的な行動を経て、目指して頂きたいものがあります。
それは、チーム内で心理的安全性を確保することです。
簡単に説明すると、
ミスをしてもそれを理由に、非難されることはないと思える状況を作れるかどうかです。
「無知、無能、ネガティブ、邪魔だと思われる可能性のある行動をしても、このチームなら大丈夫だ」とチームメンバー全員が信じられる状況を、次章を通じて作っていきましょう。

今日から実践できる5つの事
在り方を決める
まず、自分がリーダーとしてどういう振る舞いをしていきたいのかを自問自答しましょう。
ここで大事なポイントが一つあります。
自分本位か、チームの為に尽くすか、です。
自分本位のリーダー像が目指すリーダー像である場合は、このやり方は中々上手くいきません。
なぜなら、自分の思い通りに部下を支配しようとする振る舞いが増えるからです。
一方、チームの為に尽くすと決めているリーダーであれば、相手を尊重する振る舞いが増えます。
部下の力を引き出す為には、コミュニケーションの力を借りるのが一番敷居が低く、手っ取り早いのですが、どうコミュニケーションを取ればいいのか分からない事があります。
チームのために尽くす、とあらかじめ決めておけば、部下からどんな反応が返ってきても、チームのためになる振る舞いを取ろうとします。チームのためになる振る舞いですから、当然目の前の部下のためになる振る舞いも含まれます。
そして、部下がミスをしたとしても、それを理由に【 無知 】、【 無能 】、【 ネガティブ 】、【 邪魔だ 】だと思う事はチームの不利益を生み出すので、そう思わないと決めましょう。
どんな反応が返ってきても、チームのために尽くすリーダーで在ると決めておくこと。
これが今日からできる最初の行動です。
チームの目指す場所を明確にする
このチームで成し遂げたい成果と、そのためにどんな環境のチームにしたいのか。
それを是非設定して、全員に分かち合ってください。
その成果目標と、成し遂げたいチーム環境は毎日チームメンバーに共有してください。
しつこくても構いません。
これをチームの共通認識にするために、まずは自分の口癖のようにしてしまうことです。
成し遂げたい成果と作りたいチーム環境を口癖にして、毎日共有すること。
これが今日からできる二つ目の行動です。
今のチームの状況を知る
目指す方向が決まったら、今のチームの現在地を知る事に取り組みましょう。
チームの環境が、今現在、ミスした人を【 無知 】、【 無能 】、【 ネガティブ 】、【 邪魔だ 】だと思うチームなのか、そうではないのかを知るために観察をします。
簡単なチェック項目を用意しました。
一つでも当てはまる場合は、今現在、ミスを理由に【 無知 】、【 無能 】、【 ネガティブ 】、【 邪魔だ 】だと思う環境にある危険性があります。
✅人と違う提案をする事に躊躇があるか?
✅ごく簡単な質問をする事に躊躇があるか?
✅他の部下の前で躊躇なく思った事を素直に言えるか?
✅失敗によって他のメンバーから拒絶される事を恐れているか?
✅評価を求めたり、返ってきたりする事に不安があるか?
この5つの質問を部下との1対1の面談でしてみてください。
躊躇する、恐れる、不安がある、言えないといった内容が返ってくる場合は心理的安全性が低いチームだということです。
この5つの質問を部下にすること。
これが今日からできる3つ目の行動です。
あなたから自分の事をオープンにする
ここまで整理した事を部下に打ち明けるフェイズです。
・どんなリーダーとして在り方を決めているのか
・どんな成果を出すチームで、どんな環境にしていきたいか
・今チームは心理的安全性が低いので変えていきたいという思いがある事
・そのために「あなたのことがもっと知りたい」と素直に部下にお願いする事
上司に対して素直に自分のことを見せたがらない方も居ると思います。
そんな方でも、ここまで自分の考えをオープンにされてお願いされれば、自分の事を隠し通そうとする確率は下がります。
部下が困っている事、問題だと思っている事、大事にしている事、価値観、将来の夢、目標など。部下が情報を出してくれる事が、部下の力を引き出す入り口です。
あなたが部下に対して、正直に自分の考えと思いを打ち明け、あなたの事が知りたいと伝える事。
これが今日からできる4つ目の行動です。
難しいことは外部の力も遠慮なく使う
自分一人の力だけで部下の力を引き出すのが難しいな、と感じたら外部の力を頼る事も選択肢にいれておくことをおすすめします。
人事関連の面接スキルが高い方と同席してもらうのが一つの手ですが、社内に適切な人材が不足している場合もあります。
そんな時は、組織開発を生業としている我々の様な人材を頼るのも一つの手です。
私の場合は仕事依頼はメールもしくはTwitterのDMで受け付けております。
メール:nakajima.takashi365@gmail.com
Twitter:@shikata365
ビデオ通話を使った遠距離でのコーチングも、ご希望があれば行います。
他の協力者の力を得たり、相談相手に頼るのを選択肢として持っておくこと。
これが今日からできる5つ目の行動です。
あくまで土台作りだということ
心理的安全性を築くことは、部下の力を引き出すことに必要ですが、これだけで完璧というわけではありません。
あくまで、力を引き出すための土台作りです。
しかし、土台がしっかりしていない場所には家が建たない様に、チームもうまくまとまりません。
また、この土台作りを通じて、部下から「自分の考えを述べる」という力を引き出せ始めたのではないかな、と思います。
この後、成果を出すためには相互信頼、構造と明確さ、仕事の意味、インパクト、という順に組織を作り上げていくのですが、興味を持たれた方はご自身でも調べてみてください。
私のブログでもまた、取り上げていきたいと思います。
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